血小板は、血液中に流れている細胞で、ケガなどをして出血した場合それを止めるのに役立っています。血小板の数が減ってしまうと、なかなか血が止まらなくなってしまうことがあります。
赤血球とちがって普段はあんまり気にならないかもしれませんが、健康診断などで突然血小板の減少を指摘され、驚かれる方が多いようです。
血小板が減少する原因はいろいろありますが、何らかの病気以外でも検査結果に異常が出ることがよくあります。例えば、採血が難しかった場合や、採血してから実際に検査を行うまでに時間がかかった場合などで、本当の値と検査結果とに誤差が生じることがあります。また採血した血液をまず入れる採血管の中の薬剤(抗凝固剤)の影響で血小板の値が変化することもあります。そして、他の方と比較して体質的に血小板が少なめで、健康診断で初めて気づくということも多いようです。
もちろん本当に何らかの病気で血小板が減少している可能性もありますが、病気以外の原因で血小板減少を認めることもありますので、健康診断などで異常指摘された場合は再度血液検査をすることをお勧めします。